今宵、貴女と夢心中





飛び起きると、全身汗でびっしょりでした。

まとわりついた衣服が不快です。

気がつけば、もう学校へ行く時間でした。


私は支度を済ますと、学校へ急ぎました。


校門に近付くと、なにやら人だかりがあります。

友人の姿が見えたので事情を訊けば、小崎くんが4階から飛び降りたとのこと。

彼は即死だそうです。

──やっぱり、夢じゃなかった。

私はそう思うと同時に恐ろしくなりました。


「報いは、受けてくださいね」


誰かの声が聞こえました。
知っているような、懐かしい声です。


この時から、私は眠るのが恐ろしくなりました。


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