屋根。
ジリリリリリッッ


ん、朝か。昨日は早く寝たから、寝起きがいい。
ベットから下りて、リビングで朝食を食べて、支度して、家を出る。
「いってきますー。」
しばらく歩くとバス停。奈々にあえる。
『あーん!』
奈々が来て、あたしの横にきた。いや、来ようとした。
が、ズベッ!
転けた・・・。それと同時に、バスが来た。
『いったぁーいっ!』
あぁ、ほんっとドジなんだから!あたしは、奈々に駆け寄る。
「大丈夫!?」
『うん。だけど、早くしないと、バスがー・・・』
プシューッ。
あーあ。行っちゃった。
『相変わらず、せっかちなバス!』
「確かに笑」
このバスは10分おきだから、走れば間にあうはず。
すると、声が聞こえた。
『はぁ、死ぬかと・・・思った・・・笑』
あたしと奈々は同時に振り返った。
声の主を見て、あたしは固まった。
その男は、真っ黒なコートを着て、ニタニタ笑っていた。
あたしはその男を見たことがあった。
はっきりとは覚えていないが、なぜか固まってしまった。
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