極上お姫様生活―2―【完】
「だけど僕だって……蒼空の力になりたかった」
遥登君がしゅん、と悲しそうに眉を下げる。
「ごめんなさい……」
そんな思いをさせてしまったのが申し訳なくて、あたしは遥登君に頭を下げた。
「それで、解決はしたのか?」
「あ、……はい。おかげさまで」
さっきまでの出来事を全部話すと、櫻田君は小さく息を吐き良かったと漏らした。ううん、顔を綻ばせたのは櫻田君だけじゃない。
みんなが安心したように笑ってくれた。
「そっか!じゃあ蒼空はここにいられるんだね!?」
「はー……まじで良かった」
当然のように、自分の事みたいに、彼らはあたしの手を取って一緒に喜んでくれる。
嬉しい。
やっぱり、あたしの居場所はここだ。
「みんな……ありがとう。あたしみんなが大好き、本当に大好きだよ」
涙をグイと拭いて破顔する。幸せってこういう事だよね。
「……~っ!!」