極上お姫様生活―2―【完】
やけくそになってつい言ってしまった。
まぁ、どうせあたしに拒否権はないみたいだし…承諾するしかないよね。
「おーし、俺死ぬ気でやるわ」
「負けるわけにはいかねぇなぁ」
みんなのやる気も出たみたいだし、結果オーライなのかな。いやでもあたしが誰かにキスするのは確定なわけで。
「その代わり、一人でも赤点取った場合は…全員罰ゲームですからね」
みんなの活気が一気に冷めた気がした。
「ば、罰ゲーム…?なんだよそれ」
「今言っちゃったら面白くないじゃないですか。お楽しみ、って事で。…あ、ちなみにそうなったらキスもしませんからっ」
みんなが赤点取るとは思ってないけど、これくらい言っておかなくちゃ。
「おい、お前ら…何がなんでも合格ライン越えろよ、すれすれでもいいから。俺の至福の邪魔をするな」
「何で遊哉が一番いい点数取れるみたいな感じになってんだよ!そっちこそ邪魔するな」
また取っ組み合いが始まってしまいそうな雰囲気をつくってしまった事に、少し反省。