極上お姫様生活―2―【完】
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あの学園祭の日。
仕事を終えた俺は、ぶらり校内を回って暇を潰していた。
本当は蒼空といたかったけど、仕事の邪魔をしちゃ悪い。まぁ理性の方も保てる自信ないしな。
「―――っ!」
ん…?
裏庭から聞き覚えのある声がする。ついさっき聞いた声が―――。
「離してってば!男の分際であたしに触らないで!!」
「んだよこの女うっせぇな、ちょっと黙らせろ」
パシン、乾いた音が響く。それと同時に女の短い悲鳴が反響した。
……。
男三人に囲まれてる女。間違いなく見覚えがある。さっきまで知らなかったけど。
「未來、つったかな」
蒼空の友達だとかで騒いでたあの女だ。何でこんなとこにいんだよ。
というか、そんなことどうでもよくて。
「っ…!」
「あーあ、口切っちゃった?痛かったでしょーごめんね」
…………胸糞わりぃ。
「なぁお前ら、女に手上げてなに粋がってんだ?」