私達の帰り道
そんな2人に囲まれている私は
何だかとてもみずほらしい。

目も大きくない。
髪は肩につかないくらいのショートヘアー。
バドで鍛えたおかげで、筋肉がついた身体。
身長も低い。


女子としての魅力にとてつもなく欠けている、気がする。



このことを2人に言ったら
笑われてしまった…。




いいや、気にしない!
ポジティブに考えるぞ~!





――――……

昼休みになって3人で机を合わせて
弁当を食べていた。





「えーじゃあ、佑介にはさっきの紅茶シフォン以外にも、チョコシフォンあげちゃうんだあ~」




歩が、ぶーと言いながら頬を膨らませた。






「佑介シフォンケーキ好きだからね~」

ははって笑う由紀。
佑介は隣のクラスのサッカー部で
1年の時からレギュラーというすごいやつだ。
そして由紀の彼氏である。





「由紀~っ」






教室の入口からずかずかと佑介が歩いてくる。





噂をすればなんとやらだ。

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