私達の帰り道
「お前こっちだろ?」




そう言われてハッとした。
もうこんな所まで来たんだ。



なんか久し振りに会ったせいで
話盛り上がりすぎちゃったかな。





「うん、こっち。よく覚えてたね~」



「そりゃ塾の帰り、先生がいっつも車で1人1人送ればみんなの家の場所覚えるわ」




確かに。


「あーうちも藤瀬の家がどこにあるか、覚えてるわ(笑)」


「さすがやな。俺ん家まで来んなよ」



「行くかっ」

ハハハっと笑いだす藤瀬。そんなことしたら私はストーカーだ。


「んじゃ気をつけて帰れよ~」


「ありがと。藤瀬も気をつけてね。じゃあ」



「おう。じゃ、またな」








私と藤瀬はお互い別の方向を向いて、自転車をこいでいった。





いつか同窓会とかしたいなあ。







家に着くと
食事と風呂を済ませてすぐに寝た。




...
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