屋上で


「はぁ?俺は無視してるから良いんだ。
けど、千春はそういうの疎いし、自分が可愛いって自覚もないだろ?」




「わ、私は可愛くない!」




今サラッと冷時に可愛いと言われた。



せっかく熱が引いたのにまた戻ってきちゃったじゃない!





「……だから不安なんだ」



「でも、文化祭のダンスパーティーは亜美と桜子さんだったし…
私は見向きもされてなかったよ?」




だから私を可愛いだなんて言ったのはきっと魔が差しただけだ。本心からじゃない。




「あいつらが別格なだけだろ?
それに千春は美人というより可愛い系だから。
でも、他クラスだったら真っ先に名前あがってたな」




「そんなことないっ!」




私なんかが…恐れ多いよ…。


絶対冷時贔屓してる。
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