屋上で


そう言えば冷時が夏休みは忙しいからあまり一緒にいられないって言ってたけど…
もしかしてこうやって色んな部活の助っ人してたからなのかな?



だったら…




「言ってくれたって良いのに……」




「まぁ、アイツは言わないだろうな」




「どうして?」




「そんなのアイツに聞け。
それより、顧問知らねー?」




「最後にあと1個だけ!」



「……何だよ?」




「鈴木の試合いつ?」




私のしたい事が分かったのか鈴木がかなり嫌そうな顔で答えた。




「………1ヶ月後」




「分かった。絶対行くよ!約束する!」




「何で?
しかも俺は“助っ人”だぞ?」




「何でって…鈴木は私の大事な友達だし…
助っ人でも試合に出るんでしょ?行くよ!」




始めは印象悪かったけど、根は優しい人だと知ったから。




「……勝手にしろ」




口悪くても何だかんだで許してくれるんだ、鈴木は。試合の日も教えてくれたし。




「じゃあ、約束ね!」
< 105 / 235 >

この作品をシェア

pagetop