屋上で
放課後。
私たちは屋上に来ていた。
「……そういうことか。
もう女子は俺たちのこと気づき始めたのか?」
「うん、多分」
鈴木や亜美は言わないし…
皆の前では冷時とあまり話さないのに…
どうしてだろう?
「あぁ多分俺だな。
男共に千春は俺のものだって軽く10人には言ったからな」
アンタかよっ!
「―…もうそろそろ潮時かもな。
バラしても良いか?」
「冷時に任せる」
もう、時間の問題だし。それだったら隠しても仕方ないから。
「大丈夫。俺が守ってやるからな」
私はその時ただ微笑むしか出来なかった。
「……あっ!」
そうだ、忘れてた。
「?どうした?まだぎりぎり手、出してないぞ?」
「変態っ!違うっ!そうじゃなくてっ!」
「?」
「……私のこと嫌いになった?」
「は?」