屋上で
屋上で2
翌日。
「ふーん、成る程ねぇ」
「冷時には辛いだろうが俺は冷時を信じるぜ。
冷時のためなら協力する」
バレーの練習でたまたま運良く冷時が抜け、私と亜美、鈴木に持田というメンバーで昼を食べていた。
もちろん場所は屋上だ。
そして持田が私との昨日の話を打ち明けた所だ。
そして驚くほど持田の言う通り2人は協力してくれた。
「ねぇ、千春のためにそこまでするからには何か裏があるんでしょ、持田?」
…さすが亜美、鋭い。
「あ、鈴木!ちょっと聞いてほしいことがあるの!
…ここでは言えないから移動しよ?」
私は慌てて空気を読んで鈴木を連れ出そうとする。
しかし…
「ちょっと千春!
どうして鈴木に相談するのよ!?」
えぇー!?
ど、どうしょう……
咄嗟に上手い言い訳が思いつかない。