屋上で
「…どうなんだろうな」
「え?」
だけど、鈴木の回答は私の予想とは大きく違ったものだった。
てっきり女なんかうるせーだけだ、とか言うと思ってたのに…
「まぁ、俺の話は良いだろ?
とりあえずアイツらがうまくいったかどうか気になるから屋上戻ろうぜ?」
……鈴木は私の話きちんと聞いてくれた。
私はまだ鈴木に文化祭のお礼を鈴木にできてない。
「…待って。せめて私に鈴木が今思ったことだけでも聞かせて?」
過去に何かあったとか、
今好きな人がいるとか、
そんなのは言わなくて良い。
でも、少しだけでも鈴木のモヤモヤを私が取り除けるなら…
「はぁ?
何とも思ってねぇよ」
―――…やっぱり、私じゃあ鈴木の役には立てないんだね…
鈴木はなんだかんだで私に協力してくれたのに…