屋上で
「はぁ―…ったく…んな顔すんなよ」
「え?私どんな顔してる?」
「ひっでー顔」
「……っ!だって鈴木、鈴木は文化祭の時、私の話聞いてくれたのに…
私は…」
「あれはお前のためじゃねぇ。冷時のためだ。
お前なんか俺はどうでもいいって思ってるから」
「私は大事な人だって思ってる!
最初は大っ嫌いだったけど、友達想いの良い奴だったし!」
「……」
「鈴木は口が悪くて不器用なだけで、優しい奴だってことも知ってる!」
「……」
「あと鈴木は……っ!」
「もう黙れ」
そう言われ、私は口を塞がれた。
―――鈴木の唇で。