屋上で


「―…恥ずかしいからそれ以上俺を褒めるな」




「す、ずき…?」




「あー…あれはお前があんなこと言うからだ。

――…やっぱお前じゃだめだな」




何のこと?




「…鈴木、説明して。私に話して。


――何がだめなの?」




「………はぁー…」




あーくそ!とか言って鈴木は頭をガリガリとかきはじめた。




「……俺は中身が空っぽなんだよ」




空っぽ…?
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