屋上で

偽彼氏大作戦



偽彼氏作戦は翌日に決行することとなった。



ちなみに持田と亜美は付き合わなかった。
だけど、お互いに下の名前で呼び合うほどまで仲良くなっていた。
…2人の間で何があったのかは知らないけれど、悪い雰囲気ではないのでもしかしたら…と思う。


亜美には付き合ってないし、今は私の事よりアンタでしょと言われてしまった。
それで私はそれ以上持田の事は尋ねなかった。



朝、学校に着くと教室から怒鳴り声が聞こえた。



私はいつも予鈴ぎりぎりに来るので全く状況がつかめないまま教室へ入る。




「ふざけんなよ、持田?」



あ、冷時の声だ。
っていうより恐っ!
何、このドスの聞いた声!
あの時よりもさらに恐い。




「ふざけてないよ。俺は本気だ。千春は俺が好きだってさ。俺も好きだから付き合った。それだけだよ?」





「…お前、分かってるんだろうな?」




二人ともかなり険悪っ!本当、怖っ!
クラスの皆さんの注目の的になってらっしゃるじゃありませんか!


めちゃくちゃ目立ってる。
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