屋上で


「千春?どうしたの?」




岡野さんと反対側に座ってる亜美が心配してきた。




「大丈夫だよ。亜美」




「あら、波里さんのお友達?」




岡野さんが乗り出して亜美を見つめた。




「……あなた誰?」




「私は波里さんと中学の同級生よ」




「そう。千春、向こうへ行こう?」





…私は亜美に手を引っ張られ移動した。



何だか移動してほっと出来る自分が居た。




もう、過去の事なのに…


彼女とは学校も違うし、関わる事なんてないはずなのに…



それでも、やっぱり何故か恐い。
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