屋上で
「…仕方ないなぁ。じゃあ、後で聞かせてね?」
しかし、俺の予想とは反対の回答を相手はしてきた。
「…良いのか?」
俺は何故、波里の親友だと名乗ったコイツが協力してくれるのか分からなかった。
「良いのよ。私の勘で風上君悪い人っぽくないし。なんだか誤解ですれ違ってる感じがするのよねー
それなら千春の誤解解いた方が良いじゃない?あの子のあんな辛そうな顔、もうみたくないし」
彼女はその後、「じゃあ、明日の昼休みに晴れならこの屋上で。雨なら資料室にいるわ」と言って千春の広げていた弁当を片づけ屋上から去って行った。
俺は軽く礼を言い、考える。
明日、俺にとってはとても重要な日になるだろう。
……早めに寝るか。
俺は1人、明日何を言うかを考えながら屋上からの階段を降りて行った。