屋上で


【千春side】




翌日。
昨日が嘘のように今日はどしゃ降りの雨だった。



「今日は資料室でご飯食べよ?」




昼休み。
亜美が私にそう提案してきた。




「うん。別に良いけど…。どうしたの亜美、いつも雨の日は教室で食べるのに…」




「たまには良いかなーって思って」




「?うん、そうだね」




どうしたんだろ?もしかして私に相談したいことがあるとか?
少しいつもと雰囲気が違う亜美を不思議に思いながらも私は亜美の後を付いて行った。



そうして資料室の扉を開けると…




「ごめんね、千春」




―――え?



ドンッ




私は急に背中を押された。




「わっ」




思わず前のめりになり、資料室に入ってこけそうになる。



しかし、次の瞬間、




ガチャ





――鍵をかけられて閉じ込められてしまったのだった。





「亜美!亜美開けて!」





―――私をこんな狭い空間に一人で閉じこめないで………



"あの時"の恐怖が蘇り、私は膝を抱えてその場にへたり込んでしまった。


私にとって暗闇はひどく苦手なものだった。
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