屋上で


すると冷時とたまたま目が合った。




ニコッ




―――冷時が微笑んだ。




「「「キャアア―――ッ」」」




周りから盛大な黄色い声があがる。




「王子様が微笑んだーっ」




――…う、うるさい…




「笑うだけでここまで歓声上がるなんて…
やっぱ王子様はすごいわね、千春?」




「うん…凄いね。
でもなかなか貴重な笑顔だから騒ぐのも少し分かる気がする」




「確かに。珍しいわね。
というより初めて見たわ」




私も初めて見た気がする。




《では、ダンスタイムスタート!》
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