屋上で


「ねぇ、千春。本当に感動しすぎて涙が出たの?」




ビクッ




「私に今の気持ち正直に話して?」




「……亜美に私が正直な気持ち話たら…私を嫌いになる…」




「誰が誰を嫌いになるって?」




「亜美がわたひっ……」




私を…と言おうとしたらほっぺを思いっきりつままれた。




「そんなわけないでしょ!本音を話してもらえない方がよっぽど嫌よ!」




「亜美っっ……!!」





亜美の言葉に衝撃を受け、今までつっかえてたものが全部溢れた。



そして私は亜美に抱きつき、泣きながら自分の本音を話した。





桜子さんと冷時が一緒に踊る姿に胸が痛くていつの間にか涙が零れてしまったこと。


誰か他の人と幸せになってほしいと綺麗事を並べいるにも関わらず冷時の傍にいたいという気持ちをもっていること。





――――全部亜美に話した。
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