屋上で
俺は千春を抱きしめた。
頬に手を当て顔を近づけると
「待って!」
唇を千春の手で塞がれて待ったをくらわされた。
「……何?」
「冷時の返事、聞いてない」
「分かるだろ?」
「分かるけど…
……言ってほしい」
あぁ…可愛い。
こう思う俺は頭がおかしいのか?
千春が望むなら何回でも言ってやる。
「俺は千春が好きだ。
だから、付き合ってほしい」
千春の顔は真っ赤になった。
あぁ、最高。
「……もうしていい?」
赤い顔のままこくこくと千春は頷いた。
今度こそ俺は千春とキスをした。