屋上で

屋上で密会



【千春side】





あれから2ヶ月が過ぎた。



相談した結果、私と冷時が付き合ってることは皆に内緒にすることにした。
私が亜美みたいに仲の良い人以外にはどうしても秘密にしていたいと冷時にお願いしたからだ。私のあまりのお願いに冷時は渋々受け入れてくれた。


…だってもう、出来る事ならあんな目には遭いたくない。





そうして心を映すようにして外の気温は低くなる。
まだ、温かいけれどこれから寒くなるそんな入り混じった季節だ。





「段々寒くなってきたねー」




もっと寒くなったら屋上で食べないようになるんだろうな…



なんかちょっと寂しい…





そんな事を考えながら目の前でおにぎりを食べている亜美にポツリと呟いた。

だけど、亜美は気にした様子もなく、ケロッと軽い口調で私に返答する。




「このまま寒くなったらここでこうしてお昼は無理ね。次はどこにする?」





「はうっ…ちょうど今考えて切なくなってたところを……」




亜美が傷口を今的確にえぐったよ…
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