《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「ここの蕎麦屋は美味いんだぞ~」


「へぇ~っ」


意外と庶民的な面もあって、それが新鮮に見えた。
これからこうして、捺さんのコトを一つ一つ、知っていくんだろうなあ~



「捺さんのスキな食べ物って何ですか?」


「俺のスキな食べ物??トマトかな~」


「理由は??」


「理由?大学がイタリアだったから~」


「そんな単純な理由ですか??」


「分かりやすくていいだろ??」



「留奈のスキな食べ物は?」


「私は…さつまいも…」


「トマトとさつまいもか~」


歳は離れているけど、何だか妙な親近感があった。
他愛もないおしゃべりだけど。

飾りのない捺さんの笑顔に私は胸をきゅんとさせた。
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