《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「……」


捺さんは何食わぬ顔で、頬に付いた口紅の痕を指で拭う。


私と捺さんは視線を合わせた。



「哲のキスはいつものコトだ…。スルーしろ」


「えっ!!?」


愛人とのキスをスルーしろってーーー・・・!?
私には嫉妬するなってコト?



「留奈は何を作ってんだ?」


「・・・お弁当です…」

捺さんの態度にかなり、動揺しているけど。
私も気にしてない振りして、話をする。



キッチンカウンターの椅子に腰を下ろして、私を見つめる捺さん。
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