《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
デートに誘ったのは捺さんで・・・


頑張って、服買って、メイクして…気合入れて…待ってたのに。

仕事だからってドタキャンは酷い。


私はケータイを閉じて、バックに仕舞いこんだ。



ベンチに一人座り込み、力なく夜空を見上げる。
群青一色の空に黄色い三日月が浮かび、数は少ないけど、星が光っていた。



来ない待ち人を待つのは止めようと、ベンチを立ち上がる。




「!!?」



足元のブロックの窪みに細いミュールの踵が挟まり、ハデに扱けてしまった。



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