《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

~捺side~

「起きて下さい…捺さん」



深い眠りから俺は引き戻されていく。
でも、耳元で囁かれる声は優しく柔かい高音。



愛しの留奈の声。



俺は瞼の裏で彼女の声を聞きながら、ゆっくりと瞳を開ける。



「10分…経ちました…」


「そうか…」



安眠枕並みの寝心地いい留奈の膝枕。

10分で手離すには惜しいけど、俺は意を決して、頭を起こす。



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