《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
世界が変るのは…怖いけど、
それ以上に、留奈を失う方が俺は怖かった。







「ゴメン…留奈」



強引にお前を奪い、結婚したのに…
正念場に尻込みする俺。



それが本当に俺なのかもしれない。



「捺さん…夕食の支度出来てますよ…」



「その前にお前を抱きたい…」


「な、捺さん!?」



口では余裕のある言葉を囁きながら、心臓は早鐘を打ち鳴らし、全身には汗を滲ませる。




初めて女を抱いた時のような俺。


自分で自分のコトを滑稽だと思った。






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