《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「運転中に変なコト聞いちゃってゴメンなさい」



「別に構いませんけど…」



「・・・」
捺さんと同じ24歳だけど…駿也さんには女の影が全くない。
いつも私のそばに立って…私を警護する駿也さん。
私のせいで時間がないのかな?



「…彼女は居ません…。女性とは無縁と言うか…。でも哲太と同じで男がスキってコトではありません」


最後の言葉の部分はかなり強めに駿也さんは返す。



「スキな人は??」



「あ…スキな人は…AAB32の千菜(チナ)ちゃんです////」


駿也さんは今大人気のアイドルユニット『AAB32』でいちばん人気のある千菜ちゃんがスキらしい。


バックミラー越しに映る駿也さんの顔が真っ赤。
私よりも年上なのに思わず可愛いと感じてしまった。



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