《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

｢俺は別に勿体無いとは思ってません…。自分の信念を貫いてるだけです」



「・・・」



駿也さんの持つ信念は凄く固い感じ。
私がどう言っても、彼の信念を曲げるコトは難しい。


自分の意志を強く持ち、それを貫いて生きる駿也さんが少し、羨ましかった。
私なんて、自分の思考も意志だって、人に左右されてしまう優柔な人間だから。


｢…でも…椿様はステキな女性です…」


｢!?」


｢椿様も留奈様のコトをいちばんの友達に思っています」



「・・・」



｢年の割にはしっかりと心配りも出来てますし…俺の理想の女性です」



駿也さん…椿ちゃんのコト嫌いではない様子。

二人が結びつく可能性は0じゃないから、少し安心した。