《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
カッコも仕草も女っぽいけど、哲さんの手は私よりも大きく骨ばった指で力があった。


手だけは男性の手ーーー・・・


所々、ユーレイが出て来てびっくりしたけど・・・私の反応は冷めていた。



「あんた、怖くないの??」


「うん、まあ~」


「つまんない女ね…捺と来た時は演技でいいから、ちゃんと怖がりなさい」


「え、あ…はい・・・」



「留奈ちゃん見てて私…思うの…甘えるの下手だって…」



「!?」



先に出ていた駿也さんと椿ちゃんが出口で私たちを待っていた。



椿ちゃんは駿也さんの腕をしっかりと掴んでいた。



「椿ちゃん…怖かったの??」


「はい、でも駿也さんがいてくれたから…大丈夫でした」


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