《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
私のケータイが突然、鳴り響く。


相手はお父さん!?


お父さんから私のケータイに電話掛けて来るなんて珍しい…。



私はソファーを立って、二人から離れ、ガラス戸に寄りかかり、電話に出た。



「もしもし…」


ーーー留奈か・・・


久しぶりに聴くテノールの優しい声。



「どうしたの?何かあったの??」



ーーーお前のトコに祐君は来てないか?



「えっ!!?」


私は思わず、祐君の方に視線を向ける。


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