《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
切なげに見えた藤ヶ谷副社長の瞳に安堵の色が浮かぶ。



藤ヶ谷副社長は留奈の本当の父親じゃないーーー・・・



逆に、俺の胸の中に大きな不安の塊が出来る。



かって、留奈は父親を…藤ヶ谷副社長を男性として見ていた。



戸籍上、実の父親でも…

血縁関係はない。



その事実が…俺を不安にさせるーーー・・・



「留奈を幸せにしてください…。桐生社長」



「え、あ・・・」


藤ヶ谷副社長は俺に頭を下げた。

「あなたは気付いてなかったんですか?留奈が自分を一人の男性として慕ってるコト」



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