《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「・・・自分の体調の方が大切ですよ。奥様」


「…」


確かに設楽さんの言う通り。


私は妊娠してるかもしれない身体。


「でも…」


「ちょっと!!留奈さん…あなたまだ、そこに居たの?」


部屋から和子さんが出て来た。



「申し訳有りません・・・。今直ぐに行きます!!」


私は設楽さんの押しのけて、走り出す。


「走っては行けませんよ!!奥様」


「!!!?」


私は床に足元を滑られて、前のめりに扱けてしまった。



何とか手を付いたけど…下腹部に痛みが走る。



「大丈夫ですか?奥様!!?」
扱けて蹲る私に駆け寄る設楽さん。


「お腹…痛い…。私…子供がいるかもしれないんです・・・」


私は小さな声で設楽さんに訴えた。



< 313 / 324 >

この作品をシェア

pagetop