《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「和子さん…今すぐ…捺様を呼んで来てください!!」



「大袈裟ね…」
和子さんの冷淡な声が私の背中に突き刺さる。



「留奈様は妊娠されてるかもしれないんです!後継者となる子供を流産させていいんですか?」



「!!!?」


「捺!!!」


和子さんが慌てて、捺さんを呼んできてくれた。



「…留奈…大丈夫か??」


「救急車の手配はしました。捺様は留奈様に付き添ってあげて下さい…」



「ありがとう~設楽」



捺さんは救急車が到着するまで人目を憚らず、私をずっと抱き締めてくれた。
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