《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「・・・」


真っ赤な顔して、用件だけを言って遠藤君は教室に戻ってしまった。


「あれはコクられるな~」

「!?」



戸の影に隠れて、盗見ていた桐生君が…顔だけ出して、私をまた冷やかす。



「もち、断るよな~」


「さあっ~」


私はワザと素っ気無い返事。

どう足掻いても、政略結婚は免れないけど…私だって選ぶ権利くらいある。



「兄貴…怒ったら怖いぞ!!」


私を桐生君は脅しにかかる。


「…兄貴思いの優しい弟ね…桐生君って…」


「別にそうでもないけど・・・」
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