《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
入学式も終って、同じクラスになった親友、増染椿(マスゾメツバキ)ちゃんと一緒に体育館を出て来た。
「おい…」
人の波とは逆方向から走って来た一人の若い男性が私を呼び止めた。
「!?」
男性は紺の生地のゆったりとしたスーツを着込み、長身の背丈、長い前髪は横に流し、上品な額を見せた超イケメン顔。
保護者にしては若すぎる印象。
誰もが彼の美貌に振り返った。
お父さんとは違う別の男性に目を奪われたのは初めて。
「入学式は終ったのか?」
「あ、はい…」
「そうか・・・急いで…来たが無駄だったわけだ」
彼は独り言を呟き、踵を返した。
「おい…」
人の波とは逆方向から走って来た一人の若い男性が私を呼び止めた。
「!?」
男性は紺の生地のゆったりとしたスーツを着込み、長身の背丈、長い前髪は横に流し、上品な額を見せた超イケメン顔。
保護者にしては若すぎる印象。
誰もが彼の美貌に振り返った。
お父さんとは違う別の男性に目を奪われたのは初めて。
「入学式は終ったのか?」
「あ、はい…」
「そうか・・・急いで…来たが無駄だったわけだ」
彼は独り言を呟き、踵を返した。