《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
そして、背中を向けた。



「・・・桐生社長…」


「…その呼び名は止めろ…。捺でいい~」



「…え、あ…はい」


「それに俺は女じゃない男だ…」


そんなのは見れば、分かるけど…。


「お前は多分、小さいから憶えてないけど…俺はお前に助けられた…」



図書室に5時間目の開始5分前のチャイムが響く。


「烈に制服を返してくる…」


そう言って、先に出て行ってしまった。


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