《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
捺さんは頭を上げて、お父さんと見詰め合う。



「…普通の政略結婚なら…俺は反対でしたが……そこまで真剣に思われているなら、反対はしません。留奈を幸せにして下さい…」



「ありがとうございます!!」


二人で固い握手を交わす。
結婚するのは私でーーー・・・
お父さんじゃあないのに。


「後は少し…二人でお話していいですか?」



「え、あ…どーぞどーぞ」


早々に二人して、部屋を出てしまった。


襖を閉められて、私と捺さんの二人。





< 62 / 324 >

この作品をシェア

pagetop