《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

~捺side~

式当日。



俺の親族は親父と弟の烈だけ。
後の親戚連中はあまり、俺と留奈の結婚をいい風には思ってなかった。



政略結婚でも、他にいくらでも条件のいい花嫁はいるはずだと。


「……」



俺は十字架の前で神父様と新婦の留奈を待った。

白い花の装飾で彩られた教会内。


パイプオルガンの演奏とともに、扉が開く。



腕を組み、ウェディングドレス姿の留奈とモーニング姿の藤ヶ谷副社長。


藤ヶ谷副社長は堂々と、緊張で強張った表情の留奈をエスコート。
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