わき役の私
主役は私
「えっ…と……あの…」
私は、言葉を理解すると、朝倉君が見れないでいた。
目をキョロキョロさせる。
すると、朝倉君は「やっと通じた……」
とそんな私を見て、安心した声を出した。
「まーまひるの場合、誤解を解くところが難関だからね…」
なんて、呆れた声を出したのは美砂だ。
「中山、こっち見て」
目の前の人にそう言われて、顔を両手でガッと上げられる。
すると、ぱっちりした朝倉君の目と私の目が合った。
「中山、俺の事どう思う?」
吸い込まれるような目……
ドキドキがハンパない。
でも、胸が凄く暖かいんだ。
これはきっと……
「……好き……」
自然とその言葉が出た。
その言葉を発すると、
教室にいた皆から歓声が聞こえた。