年下のカノジョ~あの子は高校生~
 洗濯や、その他もろもろの家事を済ませ、クリーニングに出す服と車の鍵をつかんで駐車場へダッシュ。


 車に乗り込み、すかさず腕時計に目をやる。

「うおっ!?
 もう12時半??」

 俺は慎重かつ大胆に車を走らせた。





 なじみのクリーニング屋には愛想のいいオヤジがいる。

 ただし、話し好きなのが困る。

 今日のように時間がないときは特に。



「こんちわっ」
 
 店内に入ると、オヤジさんではなく、娘さんがいた。

 ちなみに、高校時代の同級生である。


「あれ?
 今日、オヤジさんは?」
 スーツをカウンターに乗せた俺は、辺りを見回す。

「さっき、ぎっくり腰になったのよ。
 今、部屋で休んでるわ」

「それはお気の毒に・・・・・・」
 と、言いつつも心の中でほっと息をつく。



 無駄話もせずに、てきぱきと受付業務を済ませてくれた元・同級生のおかげで、余計な時間を取られずに済んだ。


 隣の花屋で、手土産用に母さんの好きなピンクのバラを花束にしてもらう。

 店内にあるメルヘンな置時計はすでに1時を過ぎていた。




 大慌てて車に戻り、実家まで車をふっ飛ばす。


 途中、リクエストによるブイヤベースの材料をスーパーで仕入れた。






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