年下のカノジョ~あの子は高校生~
「俺、行くから」


 実家を飛び出し、泉ヶ丘公園へと車を走らせる。


 しかし。

 間が悪いということはあるようで、道路工事に当たって渋滞気味。
 
 思うように進めない。



「このままじゃ、絶対3時に間に合わないよ!!」

 気持ちは焦る。

 車は進まない。





「どうしよう・・・・・・。
 あっ、そうだ。
 由美奈ちゃんの携帯にかければいいんだ」

 車をこの先にあったコンビニの駐車場に入れた。



 上着のポケットを漁り、携帯を取り出す。

 さっそく出番だ!


 メモリーから由美奈ちゃんの番号を出す。



 が、そこで指が止まってしまった。

 緊張で指が震える。



 画面に表示されている時計は3時2分。

 早く連絡しないと、由美奈ちゃんに余計な心配をかけてしまう。


 ここで、グタグタしていては駄目だ。


「えいっ!」
 気合とともに通話ボタンを押した。



 3回目の呼び出し音で由美奈ちゃんの声がした。

『もしもし。
 三山さん、どうしたんですか?』

「えと、実は道路が混んでいてさ。
 10分くらい遅れそうなんだ」


『はい、分かりました』 由美奈ちゃんの声の後ろで男の子の声がする。
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