年下のカノジョ~あの子は高校生~
 だから、今はひそかに想いをよせるだけ。




「やっかいな相手を好きになったもんだよなぁ」
 コツンと額を壁につけて、小さく呟いた。




 昔、どこかのアイドルも歌っていたっけ。



“恋に理性のバリアは効かない”って。



 
 歳がどんなに離れていても、好きだと言う気持ちは止まらない。
 

 愛しく思う気持ちと、それ以上の切なさが、どれ程たくさん募ったことだろう。

 
 


 シフトに書かれた彼女の名前を指で触れながら、深いため息がこぼれた。

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