年下のカノジョ~あの子は高校生~
◆回想
3】急募!ホールバイト
去年のクリスマス10日前
「・・・・・・ちょっと。
なによ、これっ?!」
ホールマネージャーの山岸さんが素っ頓狂な声を上げたのが聞こえてきた。
「なんだ?」
厨房に残っていた面々がお互いに顔を見合わせる。
ディナータイムを無事に終え、早目に片づけを終えてぶらぶらしていた俺をはじめとするコック達が、声のした事務所へと近づく。
ひょいと顔を覗かせると、壁に貼られたクリスマスの予約状況を書き出したメモをにらみつけたまま、棒立ちになっている山岸さんがいる。
ものすごく怖い表情の山岸さん。
―――なんか、空気がぴりぴりしてるよ・・・・・・。
「どうかしましたか?」
俺はおそるおそる声をかけた。
「どうもこうもないわよ。
見て!
私が留守にしていた1時間の間に一気に予約が入ったみたいなのよっ」
彼女がビシッと指差す先に張られた数々のメモに目を走らせる。
見てみると、どれもこれもとある時期に集中していた。
「うっひゃぁ!」
「なんだよ、これ」
「おいおい・・・・・・」
皆が口々に驚く。
それもそのはず。
23、24、25日の3日間、びっちりと予約が入っているのだ。
予約だけで連日ほぼ満席状態。
ウチの店は個人レストランにしては、なかなかに大きな規模だと思う。
テーブルが50席、カウンターが7席。
毎年、この時期になればどこのレストランも忙しいのだが、これは例年の倍以上だ。
「・・・・・・ちょっと。
なによ、これっ?!」
ホールマネージャーの山岸さんが素っ頓狂な声を上げたのが聞こえてきた。
「なんだ?」
厨房に残っていた面々がお互いに顔を見合わせる。
ディナータイムを無事に終え、早目に片づけを終えてぶらぶらしていた俺をはじめとするコック達が、声のした事務所へと近づく。
ひょいと顔を覗かせると、壁に貼られたクリスマスの予約状況を書き出したメモをにらみつけたまま、棒立ちになっている山岸さんがいる。
ものすごく怖い表情の山岸さん。
―――なんか、空気がぴりぴりしてるよ・・・・・・。
「どうかしましたか?」
俺はおそるおそる声をかけた。
「どうもこうもないわよ。
見て!
私が留守にしていた1時間の間に一気に予約が入ったみたいなのよっ」
彼女がビシッと指差す先に張られた数々のメモに目を走らせる。
見てみると、どれもこれもとある時期に集中していた。
「うっひゃぁ!」
「なんだよ、これ」
「おいおい・・・・・・」
皆が口々に驚く。
それもそのはず。
23、24、25日の3日間、びっちりと予約が入っているのだ。
予約だけで連日ほぼ満席状態。
ウチの店は個人レストランにしては、なかなかに大きな規模だと思う。
テーブルが50席、カウンターが7席。
毎年、この時期になればどこのレストランも忙しいのだが、これは例年の倍以上だ。