年下のカノジョ~あの子は高校生~

17】リベンジ・ホワイトデー!!

 写真集はとうとう、3月14日のうちに渡すことが出来なかった。

 その後もチャンスをうかがってはいたけど、なかなか由美奈ちゃん1人の所に出くわさない。

 みんなに好かれている彼女の周りには、いつも誰かがいる。



 それはとても素敵なことだけど、俺からしてみれば厄介だ。


―――俺だって由美奈ちゃんのそばにいたいのにぃ!!


 しかし。

 ホールと厨房では一緒にいる時間は合わず、出勤や退社の時にあいさつをする程度。




―――神様の意地悪。
   少しくらい俺にチャンスをくれてもいいのに・・・・・・。


 結局、写真集はいまだにロッカーの中。





 3月の第4水曜日。

 この日は店休である。


 なのに、俺は店にいた。

 清掃業者による店内クリーニングがあるので、留守番役。
 


 たいていは叔父さんか叔母さんが来るんだけど、2人して用事があるというので、俺が代理。
 


 3時から始まった掃除はまもなく終わるだろう。
 
 暇つぶしに持ってきた小説から目を離すと、時計は4時を回っている。




 突然、店の電話が鳴った。




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