年下のカノジョ~あの子は高校生~
18】赤ワインと白ワイン
陽射しの穏やかな春の日曜日の午後。
うとうとするにはちょうど良い気候だ。
昼のまかないを食べ終えたスタッフ達がホールで思い思いにくつろいでいる。
そこへ、山岸さんが血相を変えてやってきた。
つかつかと、オーナーの元へ。
「厨房の夜のシフトは人数に余裕がありますかっ?」
「どういうことかな?」
突然の申し出に、オーナーをはじめ、スタッフ達全員が山岸さんに注目する。
「今夜出勤するはずのスタッフが2名ほど体調を崩したと連絡がありまして。
1人ならまだしも、2人抜けられるとちょっと・・・・・・」
眉を寄せて困った顔の山岸さん。
「ああ、それで厨房のスタッフを借りたいと」
なるほど、と叔父さんがあごをなでる。
コックとして入社した人でも、必ずホールでの仕事を一通りマスターしてから出ないと厨房に入れてもらえない。
オーナーの持論は
『コックは料理だけ作っていればいいんじゃない。
お客様のことを知って、初めてお客様のための料理が作れるようになる』
である。
というわけで、コックがホール借り出されても何てことないのだ。
うとうとするにはちょうど良い気候だ。
昼のまかないを食べ終えたスタッフ達がホールで思い思いにくつろいでいる。
そこへ、山岸さんが血相を変えてやってきた。
つかつかと、オーナーの元へ。
「厨房の夜のシフトは人数に余裕がありますかっ?」
「どういうことかな?」
突然の申し出に、オーナーをはじめ、スタッフ達全員が山岸さんに注目する。
「今夜出勤するはずのスタッフが2名ほど体調を崩したと連絡がありまして。
1人ならまだしも、2人抜けられるとちょっと・・・・・・」
眉を寄せて困った顔の山岸さん。
「ああ、それで厨房のスタッフを借りたいと」
なるほど、と叔父さんがあごをなでる。
コックとして入社した人でも、必ずホールでの仕事を一通りマスターしてから出ないと厨房に入れてもらえない。
オーナーの持論は
『コックは料理だけ作っていればいいんじゃない。
お客様のことを知って、初めてお客様のための料理が作れるようになる』
である。
というわけで、コックがホール借り出されても何てことないのだ。