年下のカノジョ~あの子は高校生~
「柏木 由美奈です。
私の幼馴染で、同じ高校の1年なんですよ。
これ、彼女の連絡先の番号です」
携帯電話を開いて連絡先の電話番号を山崎さんに見せながら、田口さんが告げる。
山岸さんは愛用の手帳に名前や、番号を書き込んだ。
「ありがとう。
ところで、柏木さんはここの場所分かるかしら?」
書き付けた手帳を閉じ、山岸さんが田口さんに尋ねた。
「大丈夫です。
彼女の家、ここから割りと近いんですよ。
通りの先の山田歯科のそばに住んでいるんです。
店に来たこともあるみたいですし」
田口さんは無事に友達が確保できて、ようやく緊張が解けてきたみたいだ。
―――そりゃぁ、大人4人に囲まれてあんなに必死な顔つきで見守られていたら、緊張するよなぁ。
ま、何はともあれ一安心てところだ。
「それなら、裏口に回ってもらえるように伝えておいてくれる?」
先ほどとは別人のように落ち着いた顔つきの山岸さん。
お客と直に接するホール係のマネージャーともなれば、その気苦労は計り知れない。
『忙しい』、『人手が足りない』という店側の事情は、来てくれたお客には何も関係ないのだから。
「はい、分かりました」
ぺこりと頭を下げて、田口さんは去っていった。
私の幼馴染で、同じ高校の1年なんですよ。
これ、彼女の連絡先の番号です」
携帯電話を開いて連絡先の電話番号を山崎さんに見せながら、田口さんが告げる。
山岸さんは愛用の手帳に名前や、番号を書き込んだ。
「ありがとう。
ところで、柏木さんはここの場所分かるかしら?」
書き付けた手帳を閉じ、山岸さんが田口さんに尋ねた。
「大丈夫です。
彼女の家、ここから割りと近いんですよ。
通りの先の山田歯科のそばに住んでいるんです。
店に来たこともあるみたいですし」
田口さんは無事に友達が確保できて、ようやく緊張が解けてきたみたいだ。
―――そりゃぁ、大人4人に囲まれてあんなに必死な顔つきで見守られていたら、緊張するよなぁ。
ま、何はともあれ一安心てところだ。
「それなら、裏口に回ってもらえるように伝えておいてくれる?」
先ほどとは別人のように落ち着いた顔つきの山岸さん。
お客と直に接するホール係のマネージャーともなれば、その気苦労は計り知れない。
『忙しい』、『人手が足りない』という店側の事情は、来てくれたお客には何も関係ないのだから。
「はい、分かりました」
ぺこりと頭を下げて、田口さんは去っていった。