年下のカノジョ~あの子は高校生~
 そこに突然の電子音。



「あっ、私の携帯だ」
 
 由美奈ちゃんは急いで俺の腕から抜け出し、バッグの中から携帯を取り出した。

「もしもし?
 ああ、お母さんかぁ。
 ・・・・・・え?平気だよ。
 お店の人が車で送ってくれるの。
 今から帰るから。
 じゃあね」


 話を終えた由美奈ちゃんがくるりと振り返る。

「三山さん。
 家までお願いしますね」

「・・・・・・うん、帰ろうか」

 苦笑いの俺。
 



 俺の告白は彼女に届くことなく、飲み込まれた。


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