年下のカノジョ~あの子は高校生~
「何言ってんの。
 平気な訳ないでしょ。
 あなた、1人じゃ立てないじゃない」

 山岸さんは立ち上がって、集まったスタッフ達の顔を見渡す。

「誰か、柏木さんを病院の救急外来に連れて行ってあげて」


「はい」
 手を上げる俺。
 

 だって、責任は俺にあるし。

 それより何より、由美奈ちゃんを他の男に任せたくない。



「なら、三山さん、お願いね。
 みんなは閉店準備に戻って」








 廊下には俺と由美奈ちゃんだけが残った。

「大丈夫?
 ・・・・・・じゃないよね」

 俺は彼女のすぐ傍にしゃがんだ。

「いえ。
 そんなに大げさなものじゃないですから」
 
 無理に笑って見せる由美奈ちゃん。


 それがかえって痛々しい。





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