年下のカノジョ~あの子は高校生~
「さ、病院に行こうね」
俺は由美奈ちゃんの背中とビザ裏に腕を回し、抱き上げた。
いわゆる“お姫様抱っこ”である。
「あっ!
ええっ?!」
体がふわりと浮いて、驚く由美奈ちゃん。
突然のことに、足をばたつかせたり、きょろきょろしたり。
「こら、じっとしてて」
「・・・・・・はい」
俺が言うと、モジモジと恥ずかしそうにうつむいて大人しくなった。
こんなことをされたのは初めてらしい。
やたら照れている由美奈ちゃんが可愛い。
でも。
緊張して妙にこわばっている彼女の体は、抱き心地が不安定。
―――ん~、困ったな。
何かの拍子で由美奈ちゃんを落としてしまったら、ネンザどころじゃ済まないだろう。
―――そうだ。
「このままだと俺の腕が変にしびれちゃうからさ。
しがみついてくれるかな。
コックコートはシワになっても大丈夫だから、体を寄せてぎゅっとつかんで」
俺の言葉にコクンとうなずき、おずおずと俺の胸元にしがみつく。
白く華奢な手でコックコートを握り締め、頬を赤くしてうつむいている由美奈ちゃんの可愛さったら、もう!!!
―――このまま家に連れて帰りてぇ~!
そんな訳にも行かず、俺は心の叫びをどうにか収めて病院に向かう。
俺は由美奈ちゃんの背中とビザ裏に腕を回し、抱き上げた。
いわゆる“お姫様抱っこ”である。
「あっ!
ええっ?!」
体がふわりと浮いて、驚く由美奈ちゃん。
突然のことに、足をばたつかせたり、きょろきょろしたり。
「こら、じっとしてて」
「・・・・・・はい」
俺が言うと、モジモジと恥ずかしそうにうつむいて大人しくなった。
こんなことをされたのは初めてらしい。
やたら照れている由美奈ちゃんが可愛い。
でも。
緊張して妙にこわばっている彼女の体は、抱き心地が不安定。
―――ん~、困ったな。
何かの拍子で由美奈ちゃんを落としてしまったら、ネンザどころじゃ済まないだろう。
―――そうだ。
「このままだと俺の腕が変にしびれちゃうからさ。
しがみついてくれるかな。
コックコートはシワになっても大丈夫だから、体を寄せてぎゅっとつかんで」
俺の言葉にコクンとうなずき、おずおずと俺の胸元にしがみつく。
白く華奢な手でコックコートを握り締め、頬を赤くしてうつむいている由美奈ちゃんの可愛さったら、もう!!!
―――このまま家に連れて帰りてぇ~!
そんな訳にも行かず、俺は心の叫びをどうにか収めて病院に向かう。